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よくあるご質問 Q&A

みんなの医療でよくある質問をまとめています

Q.
日本人はどのくらいの人が不整脈をもっていますか? また不整脈は病気ですか?

現在、日本人のうちどのくらいの人が不整脈をもっているかという正確なデータはありません。なぜかというと、成人は1日に約10万回心臓が拍動しています。そのなかで1個でも不整脈があるかないか、その頻度を正確にとらえることはとてもむずかしいからです。それを正確に知るためにはホルター心電図(※)で検査する必要があります。

いわゆる健康であるといわれている成人に、ホルター心電図で24時間検査すると、なんらかの不整脈(ほとんどは期外収縮)が認められる人は、6~7割いるといわれています。そして、年齢とともに増えていく傾向があります。ですから、なんらかの不整脈を持っている日本人は、かなり存在すると予測されます。

では、不整脈がすべて病気かというと、そうともいえません。病気であれば、なんらかの治療が必要となります。たとえば、不整脈の頻度が高い、症状が重い、また、もともと持っている心臓の病気を悪化させるとか、命取りになるような病気に移行するなど、これらはライフスタイルの改善や、投薬、手術などの治療が必要となってきます。

しかし、まったく放置しても心配のない不整脈まで病気だと考えないほうがいいでしょう。それらは、不整脈の診断名がついたとしても、心臓の機能的なもので、病気ではないといってもよいと思います。

A.
Q.
不整脈にもいろいろ種類があることがわかりましたが、不整脈が気になったとき、
こわい不整脈か、気にしなくてもいい不整脈かは、そのときの状態で、しろうとにもわかりますか?

不整脈があるとわかるのは、症状を自分で自覚するか、自覚症状はないものの、健康診断やほかの病気で心電図をとったときにたまたま発見されるかのいずれかです。

不整脈の症状は人によって違いがありますが、動悸、脈が抜ける、脈が速くなる、脈が遅くなる、などが一般的です。多くの場合は、気にしなくてもいいのですが、ときに不整脈で血圧が下がったり、血行が悪くなったりする場合があります。とくに血圧が急激に下がるときには、冷や汗が出る、胸苦しさを感じる、目の前が暗くなる、気が遠くなるような感じがする、失神発作を起こすなどがあります。このような場合は、こわい不整脈の可能性があるので、病院で精密検査を受ける必要があります。

しかし、まれですが、症状がなくても注意しなければならない不整脈もあります。たとえば、もともと心筋症や心筋梗塞がある場合、通常は気にしなくてもよい心室性期外収縮であっても、それが引き金になって心室頻拍や心室細動を起こしてくることもあるのです。

ですからしろうとの方が症状だけをみて、悪性の不整脈かどうかを判断することはできません。不整脈の自覚症状が気になったときには、一度は専門医の診察を受けて、自分の不整脈についてしっかり知っておくことが大切です。

A.
Q.
突然死は、明け方から午前中にかけて多いそうですが、それはなぜですか?

人間の自律神経には24時間のバイオリズムがあります。昼間は交感神経が活発に活動し、脈が速くなり、血圧も上がります。反対に夜間は、副交感神経が活動し、脈がゆっくり打ち、血圧も下がります。人間の生体リズムは、このようにつくられています。

これまでの臨床データでは、夜のリズムから昼のリズムに替わる朝方、つまり副交感神経から交感神経に替わり目に、心臓のさまざまな発作が起きやすいということがわかっています。心筋虚血、心筋梗塞、心室頻拍、突然死は、この時間帯に多く起こるというデータが出ています。

A.
Q.
ポックリ病という病気が昔からありますが、それはどんな病気ですか。
また、不整脈との関係はどのようなものでしょうか。

ポックリ病は、日本でつけられた病名です。この病気は、ふだん健康な青年や壮年の人が、夜中に突然大きなうなり声を上げて亡くなり、解剖してもその原因はわからないというものです。しかし、最近、不整脈による突然死の研究が進むにつれ、このポックリ病についても少しずつ解明されています。

心臓性突然死の70~80%は心室細動によって起こりますが、その多くの場合、心筋梗塞や心筋症などの基礎心疾患があります。ところが日本では基礎心疾患がないにもかかわらず心室細動が起こって突然死する「特発性心室細動」が少なくないことがわかりました。

特発性心室細動には、昼間、運動をしているときに起こるものと、夜間、眠っているときに起こるものの2つのタイプがありますが、私たちは夜間の副交感神経の緊張が急激に強くなり、特発性心室細動を起こすことがあることを明らかにしました。

米国に移住したタイ人で、夜間に突然死が起こる「夜間突然死症候群」とよばれているものがあり、その一部は特発性心室細動であるということが解明されています。私は、ポックリ病の一部は、この特発性心室細動である可能性があると考えています。

A.
Q.
ペースメーカーを入れてからの日常生活で、注意しなければならないことを教えてください。
洞不全症候群や完全房室ブロックなどの原因となる基礎心疾患がなにかによって日常生活の制限はありますが、基礎心疾患のない場合は、ペースメーカーを入れてからの日常生活に制限はありません。水泳をしても、運動をしても、なんら問題はありません。最近の生理的ペースメーカーの普及により、健康な人と同等の運動能力が期待できます。しかし、退院したあと、家庭や職場で本人やまわりの人たちが日常生活を必要以上に制限してしまい、かえってQOL(生活の質)の低下をきたす人さえみられます。医師と相談しながら、積極的な日常生活を送ることが大切です。
A.
Q.
ペースメーカーや植え込み型除細動器を入れて生活するとき、
携帯電話や電子レンジ、そのほか電気製品のそばにいても大丈夫なのでしょうか。

ペースメーカー本体は電磁波の影響を受けます。したがって、高圧線の下や、強力な磁場がある場所は、気をつけなければなりません。また、電子レンジや携帯電話も、ペースメーカー本体と最低20センチメートル以上の距離を空ける必要があるでしょう。

以前、アメリカでスーパーマーケットに設置された万引き防止用のセンサーで、ペースメーカーを入れた老人が倒れたというニュースがありました。また、空港の金属探知機をくぐるときに、ペースメーカーが誤作動を起こしたという報告もありました。

ただ、最近のペースメーカーは電磁波に対しても改良が加えられています。しかし、次の表に掲載されているものについては、注意するようにしてください。

A.
Q.
24歳の女性です。高校生の頃、試験勉強をしていて、突然脈が速くなり、動悸発作が起こりましたが、そのときは15分ほどで治まりました。その後、1年に1回ぐらい寝不足やストレスを感じたときに発作が起こります。 私の場合は、息を止めると、発作が治まりました。でも、会社勤めをはじめると発作の頻度が増え、1か月に1回ぐらい寝不足やストレスを感じたときに発作が起こります。
病院で薬を処方してもらい、発作の頻度は少なくなり、起きたときもすぐ止まるようになりましたが、これから結婚も控えているので不安が残ります。
このまま薬で発作を抑えていていいのでしょうか。

ご質問では、ストレス発作が起こること、めまいや失神発作のような重症な症状がないこと、息を止めると発作がほとんど治まったこと、薬である程度発作を抑えられている様子がわかります。この場合、あなたの不整脈は、WPW症候群にともなって起こる上室性頻拍か、房室結節内の上室性頻拍だと思われます。

このまま、薬の服用を続けるということも、ひとつの選択肢ではあります。しかし、あなたの年齢や、結婚、また妊娠、出産の際、薬による胎児への影響なども不安です。

これらを考えると、あなたの場合、カテーテルアブレーションによる根治療法も考えてみるべきでしょう。カテーテルアブレーションについて、かかりつけの医師から、合併症も含めて十分に説明を受け、判断することをおすすめします。

A.
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