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第四章 それぞれの不整脈の特徴 洞不全症候群

洞不全症候群とは、心臓における自然のペースメーカーである洞結節とその周辺の異常のこと。

洞不全症候群とは、自然の心臓のペースメーカーである洞結節とその周辺の異常で、興奮が出なくなったり遅くなったりする不整脈により、めまいや失神などの症状を起こすものです。

この洞不全症候群は、次の3群に分けられます。

  • ①洞性徐脈
    正常に洞結節から興奮は出ているが、1分間に60回以下の徐脈になる。
  • ②洞停止、洞房ブロック
    洞停止は、洞結節から、興奮がまったく出なくなってしまうもの。洞房ブロックは、心房と心室の間で興奮が伝わらなくなってしまう(ブロックされる)状態です。
  • ③徐脈頻脈症候群
    洞不全症候群のなかで特殊なものとして、①、②によって脈が遅くなるのに加えて、心房細動や上質頻拍などの脈が速くなる不整脈がともなっているものです。
症状

1分間に脈が40以下になると、心臓から全身に十分な血液が送り出されず、すぐに疲れ、運動能力も低下します。

また、洞停止、洞房ブロックなどで、リリーフピッチャーの登板がないときは、心室静止となり、めまいや失神などのアダムス・ストークス症候群の発作が起こります。

また、徐脈頻脈症候群の場合、頻拍発作と洞停止が交互に起こるため、動悸と意識喪失の両方が起こり、たいへん危険な状態になります。

原因
洞不全症候群は、冠動脈疾患、心筋症、高血圧性心疾患に合併することがありますが、基礎心疾患のない場合のほうが多いものです。また、スポーツ心臓の人や高齢者に多くみられる洞徐脈は、生理的なもので病気とはいえません。
治療

徐脈による症状がない場合は、治療の必要はありません。

徐脈による疲労感やめまい発作などがあるときには、副交感神経遮断薬や、交感神経刺激薬を使用することもありますが、症状をなくすもっとも確実な治療法は心臓ペースメーカーです。

また、徐脈性頻脈症候群では、心臓ペースメーカーの植え込み後に、頻脈予防のために抗不整脈薬、ジキタリス、ベーター遮断薬、ワソランなどを使用します。

心電図

洞房ブロック、洞停止では、洞結節から興奮が突然伝わらなくなるために、P波が突然消えてしまいます。

洞徐脈では、P波やQRS波は正常にあらわれますが、1分間に60以下の間隔となります。徐脈頻脈症候群では、心房細動や上室性頻拍などが出現し、それが止まったあと、洞停止になります。

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