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第四章 それぞれの不整脈の特徴 QT延長症候群

興奮した心室の心筋が元に戻るのに要する時間をQT時間と呼ぶ。

心室頻拍、心室細動と関連して、最近注目されているQT延長症候群について説明しましょう。
症状

QT時間についてはすでに述べましたが、いちど興奮した心室の心筋が元に回復する時間です。そのQT時間が著しく延長し、非常に特異なQRS波形を示す心室頻拍があらわれ、めまいや失神発作を起こします。

さらに、心室細動に移行し、突然死を起こすことがあります。

原因

生まれつきの先天性(家族性)のものと、抗不整脈薬や抗うつ剤などの薬の副作用、電解質の異常などによって起こる後天性のものがあります。

先天性QT延長症候群はまれなものですが、先天性聾(ろう)をともなう常染色体劣性遺伝(じょうせんしょくたいれっせいいでん)を示すものと、聾をともなわない常染色体優性遺伝を示すものとに分かれています。最近では、それぞれの遺伝子異常が明らかにされつつあります。

治療

薬物療法としては、Ⅱ群薬のベーター遮断薬が有効で、他にワソランやメキシチールも用いられます。薬剤が無効な場合は、ペースメーカー植え込み術や、植込み型除細動器が使われます。

薬剤が無効な場合は、ペースメーカー植込み術や植込み型除細動器が使われます。

原因遺伝子の解明により、家族性で、突然死を起こし、かつ薬が効きにくいQT延長症候群に、新たな治療の展開が期待されています。

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