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第三章 不整脈の治療目的 薬の副作用

不整脈の薬は、副作用などもあるので専門医師の診断を受ける必要がある。

抗不整脈薬は、不整脈を抑制するという効果がある反面、強力な副作用もあります。医師は、たえず薬の効果と安全性を比較検討しながら使用しています。薬の効果を確認するのと同じように、安全性についても注意を払っているということです。

では、抗不整脈薬にはどのような副作用があるのでしょうか。

もっともこわいのは、不整脈を防ぐ薬が不整脈を誘発するという、催不整脈作用があることです。頻脈性不整脈を抑制するための薬が、かえって徐脈性不整脈を起こしてしまうことは当然考えられます。ところが、頻脈性不整脈を予防するための薬が、頻脈性の不整脈を起こすということがあるのです。たとえば頻脈性の不整脈に使用する薬(Ⅰ群薬やⅢ群薬)の副作用として「QT延長症候群」(書籍134p)のように特殊な心室頻拍が起こり、心室細動を引き起こし、アダムス・ストークス症候群から突然死という過程をたどることもあります。

また、心不全を起こしたり、血圧を下げたりすることがあります。

一方、心臓や血管以外の副作用として、代表的なものにアミオダロンの肺毒性(間質性肺炎など)があり、アンカロンは毒薬に指定されています。抗不整脈薬以外の薬と同じように、肝機能や血液などへの副作用があります。

コラム 大きく変わりつつある薬の使い方
この20年で、抗不整脈薬の使い方は大きく変わりました。生命予後(突然死など)の改善のための薬剤としては、従来のⅠ群薬からⅢ群薬の「アミオダロン(アンカロン)」が中心となっています。また30年以上にわたって用いられた「ボーン・ウィリアムス分類」の限界が指摘され、シシリアン・ギャンビットという分類もできました。
現在、状不整脈薬治療は、経験的な使い方から、エビデンス重視の科学的な使い方が行われるようになっています。今後は、さらに多くの新しい抗不整脈薬を、有効でかつ安全に使用できるようになることでしょう。
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