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第三章 不整脈の治療目的 生命予後の改善が重要

不整脈を知ることは、突然死を予防し、生活の質(QOL)を改善させる。

不整脈にも、そのまま放置しておいてよい不整脈から、生命にかかわる重大な不整脈まで、さまざまな不整脈があることがおわかりになったと思います。

    ところで、不整脈の治療を行う場合、私たち医師は次の2つを治療の目的にしています。
  • ①不整脈による突然死の予防という生命予後(生命にかかわること)の改善。
  • ②不整脈の症状を治め、あるいはなくし、生活の質を向上させるというQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の改善。
生命予後の改善が重要

ここ10数年、不整脈による突然死が注目され、突然死の予防という意味での不整脈治療が急速に進歩しています。

では、生命の予後に影響する、いいかえれば突然死につながる致死的な不整脈とは、どのようなものであったか、もう一度、思い出してください。

心室がけいれん状態になり、まったく心臓が収縮を失ってしまう心室細動(書籍127p)と、心室静止(心室停止)(書籍65p)という、心室がまったく停止してしまう状態の2つがありました。

また次に問題となる重症な不整脈では、アダムス・ストークス発作(書籍53p)や心不全を起こす頻脈性不整脈(書籍21p)、徐脈性不整脈(書籍22p)とがありました。

これらの致死的不整脈や重症不整脈に対する治療方法は、日進月歩で変わってきています。とくにこの10年間では、不整脈の治療は大きく進歩しました。

おおげさにいえば、もはや10年前の不整脈の治療の考え方はいまでは通用しない、といっても過言ではありません。

    不整脈の治療法は、大きく分けて次の3つがあります。
  • ①ライフスタイルの改善
  • ②薬物療法
  • ③非薬物療法


この3つの治療法について、それぞれ少しくわしく治療法の移り変わりをみてみましょう。

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