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第一章だれにでもわかる不整脈と心電図 心臓のしくみ

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就寝時に脈拍が乱れて不安になり、眠れなくなってしまうという方がいらっしゃいます。ひどくなると、脈が速くなったり、遅くなったり、
あるいはとんだりして、「自分は心臓に病気があるのではないか」、「このまま心臓が止まってしまうのではないか」と病院に駆け込むケースもあります。しかし、ほとんどの場合は、特に心配のない不整脈だと診断され、薬の処方も必要ないまま帰宅することになります。

私はつねづね、少しでも不整脈が気になる人は、不整脈がどういうものかという、正しい知識を持っておく必要があると思っています。
その理由として、次の8点があげられます。

  • (1) 不整脈になる人はとても多く、そのほとんどは病気ではなく、放置してよいこと。
  • (2) 不整脈のなかには動悸発作(どうきほっさ)など生活の質を著しく低下させるものがあること。
  • (3) 不整脈のなかには、ごくまれに突然死の原因となるものがあること。
  • (4) 心臓の病気は生命にかかわるという不安や恐怖心につながること。
  • (5) 心臓は常に拍動しているので、気にしはじめると、その鼓動が気になってしまうこと。
  • (6) 心臓に対する不安、恐怖から、心臓神経症になりやすいこと。
  • (7) 不安、恐怖がストレスとなり、さらに不整脈を引き起こすこと。
  • (8) ライフスタイルの乱れが不整脈を誘発したり、悪化させたりすることがあること。

では、不整脈がどういうものかを理解するために、心臓のイラストを見ながら、心臓はどうして動くのかということから話を進めましょう。

心臓は右、左、上、下の4つの部屋からできています。それは右心房(うしんぼう)、右心室(うしんしつ)、左心房(さしんぼう)、左心室(さしんしつ)です。心臓は全身に血液を送り出す、そして血液が戻ってくる、それをまた送り出す、という動作を繰り返しています。その流れを具体的に見ると、次のようになっています。

上大静脈と下大静脈から心臓に戻ってきた血液は、右心房~右心室~肺動脈~肺~肺静脈~左心室~大動脈~全身と循環します。心臓の中には血液が逆流しないように、僧帽弁(そうぼうべん)、大動脈弁(だいどうみゃくべん)、三尖弁(三尖弁)、肺動脈弁(はいどうみゃくべん)という4つの弁があります。

心臓が血液を送り出すためには次の2つのことが必要になります。

1つは、心臓が縮んだり(収縮)、ふくらんだり(拡張)して、血液を全身に送りだす心臓の筋肉(心筋)がしっかりしていること。
もう1つは、心臓が規則正しく収縮するように命令を出して、その命令を心臓全体に伝えるという役割です。

この2つの機能が正常にはたらいてはじめて、心臓は規則正しく動き、血液を送り出し、全身の臓器に酸素と栄養分を供給することができるのです。

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